第 十 一 回 瓔 珞 便 り (平成三年十二月七日)
お便りもとうとう二桁目になりました。いろいろ感無量なるものがございます。それにしてもお便りの量が一人一人減ってくるような気がしないでしょうか。
予科の教師になったばかりの花恥らう三十才代の頃は、食堂の隅っこでちいさくなって先生方にからかわれ放題だったのを思い出します。それが今では八十才を迎えた老人に
なり、腰を揺らしている憐れな君になり下がってしまいました。
先生方のお便りをお一人お一人ずつ拝見いたしますと意気壮健そのもので頼もしさに満ちあふれて、羨ましいしだいです。北海道の冬の寒さには毎年首を縮めていますが、
今年は不思議に暖かくて割と楽です。しかし、何時平年にかえるか疑問です。
それにしても柴田先生のお元気には頭が垂れるばかりです。どうか何時までもお元気で
お過ごし下さいまして我々を驚かして下さい。
私達の北大はすっかり様子を変えてしまいました。先日出版された「北大の四季」という写真帳は昔の北大と今の北大との相違を鮮やかに美しく映し出しています。偶然街頭で眼にして手にしたものですが、家に帰ってひもどき驚き入ったものです。試みに私の昔の友人、昔の教え子、中頃の教え子、近い教え子にわけて献本してみましたところ、皆それぞれの賛辞をていしてくれました。著者は宮島英雄という私と一面識もない北大医学部フオートセンターに五十年近くも勤めた方です。参考として申し上げれば北大図書刊行会発行(札幌市北九西八北大構内、電話011(747)2303.振替小樽3|17011)です。
身体が弱くなりましたので、この辺りで失礼いたします。先生方のご健康を切にお祈り申し上げます。
平成三年十二月七日 世話人一同代表 明 峯 俊 夫